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  秋のきのこ Part1
    
 今泉台とその周辺       By きのこ爺

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はじめに
キノコは瞬間芸
食キノコと毒キノコ
キノコ ウオッチング&ハンティング


はじめに
樹のある処には必ずキノコがある、と言っても過言ではないでしょう。
キノコは秋と思われがちですが、年間を通じてキノコが見られます。
ただ、梅雨の頃の春から初夏と秋がキノコの発生が最も多い時期です。
日本で確認されて名前が付いているキノコは約2,500種ですが、日本にはその2-3倍の5,000種とも10,000種のキノコがあるとも言われています。
木々の多い今泉台、周辺の緑に囲まれた今泉台ですので、周辺の里山は勿論のこと住宅地内でも多くのキノコと出会うことができます。

キノコは瞬間芸
私たちが眼にしているキノコ(子実体)は、菌糸が成長(はびこり)し、温度や湿度などの環境条件が整うと発生します。
キノコ(子実体)は植物の花に相当すると見てよいでしょう。
そして種子に当たる胞子を撒き散らして子孫を残します。
従って、多くのキノコは瞬間芸です。
出始めると翌日には成菌になり、1週間後あるいは2週間後にはほぼ消失しているキノコが非常に多いです。
ヒトヨタケ科のキノコは2-3日で消失、その名の通り翌日には消失するキノコもあり、「キノコの命は短くて‥‥」と言うところでしょうか。
逆に、タコウキン科やマンネンタケ科のキノコ、いわゆるサルノコシカケの仲間と一般に思われているキノコの中には多年生もあります。

食キノコと毒キノコ


タマゴタケ(食)
(天園ハイキングコース)
派手な色合いですが
  美味しいキノコです            

食キノコと毒キノコの見分け方は?
「派手な色のキノコは毒で地味なキノコは食べられる」、「縦に裂けるキノコは食べられる」、「虫食いのキノコは食べられる」等々というのは全くの迷信です。
今のところ食キノコと毒キノコを判別する一般的な方法はありません。
地道にキノコ一つ一つを憶えるより方法がなく、キノコの奥深さを象徴しているでしょう。

 
ドクツルタケ(猛毒)
(天園HC)
純白の清楚な色合いですが
猛毒です         


カエンタケの注意喚起
(比良山系八つ淵の滝)

更に、無名のキノコが名の付いたキノコの 2-3倍数あることや、生育環境で変幻自在 するキノコが多いことも、キノコを奥深く しています。従って、「食キノコ」と絶対的に確信をもって同定したキノコ以外は口にしないことが肝要です。初めてのキノコは、キノコを良く知っている人、それもそのキノコをよく食べている人に聞いてから料理することをお勧めします。

キノコ毒の強さは、ドクツルタケのように1本以上食べて医師の処置を受けなければ2-3日の内に死に至るという猛毒から、胃のむかつきや軽い下痢程度までと、非常に幅が広いです。致命的な毒キノコは10-20種程度と多くないので、これらのキノコを確実に憶えるのが得策です。
キノコ中毒の殆ど全ては、胃や腸で毒成分が吸収されて血液に入り発症します。従って、猛毒のキノコであっても、触れたり、齧ったとしても呑み込まなければキノコ中毒になることはありませんが、世の常で例外もあります。




触ったり齧っただけで中毒になるキノコは、私の知っている範囲ではカエンタケと南方系のキノコ1種のみですが、未知のキノコの中に可能性を否定することはできません。


キノコ ウオッチング&ハンティング

それではキノコ ウオッチング&ハンティングに参りましょう。


2012年10月17日(6丁目公園)

2010年6月15日
(天園HC)

2010年4月19日
(散在が池)

                アラゲキクラゲ(食)

何時行っても何処へ行っても見つかるのが、中華料理でお馴染みのアラゲキクラゲ(一般にはキクラゲと呼称され販売されている)です。多量の水分を好むので、梅雨と秋の長雨の時期に発生量が多く、個体も大きくてプリプリした肉厚になりますが、年間を通して発生します。
6丁目公園、散在が池、天園HC、六国見山などの立枯木や倒木、伐採放置の幹や枝がチェックポイントです。また、皆さんの庭の枯れ枝に付いていることもあるでしょう。

6月中旬から10月下旬頃まで、幅を利かせているのがテングタケ科の仲間です。
鍔と壷、更にはイボを持ち、威風堂々として画になるキノコが多くあります。
しかし、毒キノコの巣窟でもあるので注意が必要です。
その中にあって、同定が容易で安心して食べられるのがタマゴタケです。
派手な色で毒々しいと見るか、華麗で透き通るような美しさと見るかは、皆さまにお任せします。


2012年10月9日

2012年10月9日

2010年7月2日

2010年10月12日

2010年10月11日

           タマゴタケ(食) (天園HC-百八やぐら周辺)

画になるキノコを探して見ましょう。


2010年7月2日(天園HC)
ドクツルタケ(猛毒)
純白の貴婦人の気品が漂う姿をしていますが、「死の天使」の異名を持つ猛毒のドクツルタケです。
6丁目公園、天園HC、散在が池、六国見山、テニスコート周辺などで、10月中旬頃まで出会うことができます。

立派なイボをもつ大型のキノコはシロオニタケです。
立体的な美しさ、面白味がありますので、部屋のインテリアとして飾りたいところです。
大きいものは傘の直径が20cmにも及びます。
1本見つければ、食べでがありそうに思うのですが、毒菌ですので如何ともし難いです。


2010年10月18日
天園HC-百八やぐら周辺

2010年10月18日
天園HC-百八やぐら周辺

2012年10月13日
天園HC-百八やぐら周辺

2012年10月13日
天園HC-百八やぐら周辺
                     シロオニタケ(毒)


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